2014.12.02(Tue)〜2015.03.08(Sun)
2014.12.02(Tue)〜2015.03.08(Sun)
常設展示室の休室を機に、通常は広い空間で模型類とともに展示されているさまざまな資料を、1階の展示室に集合させ、その歴史的価値や魅力をより丁寧に紹介します。資料により密着しつつ江戸東京の歴史や文化をコンパクトにまとめ、一般のお客様や海外からの旅行者の方が気軽に楽しめる展示にします。普段は展示されることが少ない資料や、珍しい資料、小中学校の教科書に掲載されているような資料を積極的に紹介しますので、学校団体の方々にも、常設展示室と同様に十分学習し、楽しんでいただける内容の展覧会です。
会期 | 2014年12月2日(火)~2015年3月8日(日) ★会期中に一部展示品の入れ替えがあります。 |
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会場 | 江戸東京博物館 1階展示室 (東京都墨田区横網1-4-1) 電話番号:03-3626-9974(代表)
・JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分 ・都バス:錦 27 ・両 28 ・門 33 ・墨 38 系統・ |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで) ※入館は閉館の30分前まで。 |
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休館日 | 毎週月曜日。ただし、1月12日(月)、1月19日(月)は開館。 *2014年12月28日(日)~2015年1月5日(月)は休館 |
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主催 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、朝日新聞社 | ||||||||||
観覧料 |
※( )内は20名以上の団体料金・前売料金。
※前売券の販売は、江戸東京博物館のみ。
※次の場合は観覧料が無料。未就学児。小学生。都内在住・在学の中学生。 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
※高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証、運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。 |
■展示資料目録
展示リスト
■解説シート
展示をよりいっそう楽しめる解説シートです。学習やご観覧にお役立てください。
解説シートはこちら
第1章 将軍の都
今からおよそ400年前、徳川家康が江戸に幕府を開いてから、大都市東京の歴史が始まりました。将軍が住む江戸城を中心に、大がかりなまちづくりが行われ、ここに数多くの武士とその暮らしを支える町人たちが生活しました。都市が大きくなるにしたがい、幕府は、江戸の人びとの飲み水を供給する上水道を作り、たび重なる火事を防ぐために消防の組織を整えました。まずは、都市江戸のあらましを見ていきましょう。
武家諸法度 1635年(寛永12)
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「火事図巻」長谷川雪堤/画 1826年(文政9) |
第2章 にぎわいスポット・江戸
江戸は、18世紀前半には人口が約100万人にのぼったと言われます。これは、当時の世界の都市の中でもトップクラスを誇りました。一大消費地となった江戸の町は、「天下の台所」と呼ばれた大坂と結ぶ流通によって、多くの物が運ばれ、商業が盛んに行われました。人びとは、近郊の山や川で、四季おりおりのレジャーを楽しみ、歌舞伎に心を躍らせました。また、子どもたちの教育にも力を入れました。これらが、現在にいたる東京の活力のみなもとになっていったのです。
「駿河町越後屋呉服店大浮絵」 奥村政信/画 1745年(延享2)頃 展示期間:12/2-12/27 |
「江戸両国橋夕涼大花火之図」 歌川国虎/画 19世紀前半 展示期間:1/6-2/1 |
「踊形容江戸絵栄」 初代歌川国貞/画 1858年(安政5)展示期間:1/6-2/1 |
第3章 江戸アート
戦争のない平和な世が続いた江戸時代の日本では、さまざまな文化が花開きました。日本の風土を生かして、漆器や染織品などの美しい工芸品が作られ、江戸の暮らしをいろどりました。なかでも浮世絵は、市民の暮らしの中から生まれた芸術です。葛飾北斎や歌川広重などの絵師とすぐれた職人による精密な版画技術によって、何気ない町の生活や風俗、日本の美しい風景が生き生きと描かれました。その高いデザイン性や大胆な構図は、ゴッホやドビュッシーなどヨーロッパの芸術家たちに大きな影響を与えています。
白綸子地青海波花束模様打掛 19世紀前半 展示期間:12/2-12/27 |
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第4章 江戸の好奇心が時代をひらく
江戸幕府は、中国・オランダなど一部の国を除いた外国との交流を禁止する、いわゆる鎖国を行いましたが、貿易港長崎などわずかに開かれた窓を通じて、海の向こうの情報が日本に入ってきました。18世紀中ごろは、幕府が洋書の輸入に対して規制をゆるめたことがきっかけで、日本の洋学が発達していきました。江戸では平賀源内や杉田玄白らが活躍し、オランダ語の本を見ながら手探りで西洋の学問を学び、新しい知識や技術を生み出しました。天文学や測量術も発達し、伊能忠敬は日本中を歩いて正確な日本地図を作り上げました。江戸の好奇心が、近代への扉を開いたのです。
『解体新書』 杉田玄白/著 1774年(安永3) |
「官板実測日本地図」 開成所/版 1867年(慶応3) |
<コラム展示1>すごいぞ、ニッポンの知恵-和紙のチカラ-
7世紀頃、中国から日本に紙づくりが伝わりました。当時、紙はたいへん貴重だったので、書写材として使われていました。しかし、日本の風土や文化に育まれ、手技を駆使した和紙が花開くと、薄くても強靭という紙の特性を活かし、さまざまな加工品が作られました。江戸時代になると、和紙は、日常生活に欠かせない素材と言われるまでになりました。ここでは、日本の暮らしの中にたくみに取り入れられた和紙の製品の一部を紹介します。
紙布(しふ)の裃(鮫小紋)19世紀前半 |
第5章 帝都東京
1868年(明治1)の明治維新によって、長かった武士の時代は終わり、江戸が首都東京になりました。新しい日本の国家は、欧米の制度や文化を積極的に取り入れ、銀座には煉瓦造りの洋風の町並みが現れました。江戸時代から庶民の盛り場だった浅草には、「凌雲閣」という高い塔が築かれ、見世物興行が人気を集めました。交通手段の乗り物も、駕籠にかわって人力車や蒸気機関車などがあらわれ、やがて自動車が東京の町を走るようになり、町の景観が大きく変わっていきました。
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「凌雲閣機絵双六」 三代歌川国貞(四代国政)/画 1890年(明治23) 展示期間:1/6-3/8 |
フォードT型 ツーリングカー 1920年代 |
第6章 東京スタイル
政治や経済、産業の近代化を背景に、人びとの生活も新しい時代にふさわしく変化しました。人やお金が集まる東京は、モダンな文化の発信地として栄えました。三越や松屋などの百貨店が最新流行の商品を生み出し、大正~昭和前期には「モボ・モガ」(モダンボーイ・モダンガールの略)と呼ばれた若者たちが、街を闊歩し銀座のカフェーやビヤホールで遊びました。女性の社会進出が始まったのもこの頃です。ここでは、東京の暮らしと文化の多様なスタイルを紹介します。
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「婦女四題 秋」山川秀峰/画 1927年(昭和2) 展示期間:1/6-2/1 |
第7章 災禍を乗り越えて-震災・戦災とよみがえる東京
近代の東京は、二度の大きな困難に見舞われました。それは、1923年(大正12)の関東大震災、そして1945年(昭和20)の東京大空襲です。町は焼け野原となり、多くの人びとの生命と生活が奪われました。しかし、そのたびに東京の人びとは都市をよみがえらせ、新たな歴史を作り上げました。首都東京はこうした先人たちの知恵と苦労を受け継ぎ、現在にいたっています。そして、ここから日本の新しい文化が生まれ、世界に発信されているのです。
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東京大空襲で焼けたチャンチャンコ 1945年(昭和20) |
<コラム展示2> 江戸東京レアグッズ
ここでは、先人たちのユニークな知恵と技術で製作された、珍しい道具を紹介します。海外から多様な道具が取り入れられるたび、日本在来の技術を駆使した新しい製品が作られました。こうした品々は、現代の私たちの目には新鮮に映ります。
また、世相を反映して企画製作された楽しい記念グッズなどを展示します。
手動式扇風機 19世紀後半 |
大東京名物「空気の缶詰」 1968年(昭和43) |
常設展示室で人気の体験乗り物が、1階に大集合。駕籠や人力車、リンタクなど、昔の乗り物に乗ってみましょう。記念撮影もOK! ほかにも、千両箱の重さ体験や肥桶かつぎ体験ができます。また、常設展示室は平成27年3月28日にリニューアルオープンします。新たに生まれ変わる展示の内容を、完成予想図などを中心に、ちょっとだけご紹介します。
大名の駕籠に乗ってみよう |
リンタクに乗ってみよう |
■プレスリリース、写真のご用命は、広報事務局までお願いいたします。
探検!体験! 江戸東京 広報事務局(株式会社ウインダム)
TEL:03-6661-9662 メールアドレス: [email protected]