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2015/06/08
江戸時代を経て、今日までのこるはきものの中に、「雪駄」があります。雪駄も草履も区別のないもののように考えがちですが、正式には草履の裏底に革をはったかたちのものが雪駄です。 雪の日、水気が湿り通らないように考え出されたといい、ゆえに「雪踏」とも書かれ、雪駄(という語)につながっています。雪の日の茶会で露地入りするのに千利休が創始したという説がありますが、これには異説もあります。詳しくは参考資料をご参照ください。
(参考資料)
民俗民芸双書24『かぶりもの・きもの・はきもの』(宮本馨太郎著 岩崎美術社 1985年 3808/8/24)
ものと人間の文化史8『はきもの』(潮田鉄雄著 法政大学出版局 1985年 3832/3/85)
『雪踏をめぐる人びと』(畑中敏之著 かもがわ出版 1998年 3832/5/98)
『すぐわかるきものの美 髪飾りからはきものまで』(道明三保子監修 東京美術 2005年 3831/88/0005) (p.111)
(備考)
日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館 http://www.footandtoy.jp/ はきものに関する博物館です(閉館しました)
『日本事物原始』第1集(鈴木真年著 古香館 1884年)(国立国会図書館デジタルコレクション) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/898052/0110 (2014/12/2確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013885