2015/06/08
記録されたものだけということになりますが、文献の種類、火事の範囲や大きさ等によって90件から2000件まで数えられています。
(回答プロセス)
【資料1】『東京市史稿 変災篇』第4・5巻には天正18(1590)年~明治40(1907)年の江戸東京の火災編年集。
【資料2】「江戸災害年表」には『東京市史稿』に基づく災害年表。火事は出火時刻・火元・風向き・類焼範囲を列挙。
【資料3】『東京百年史』第1巻に江戸時代主要火災年表あり。
【資料4】『江戸の火事』には「吉原健一郎氏の丹念な調査によれば前記267年間で、大小あわせて1798件の火災が確認されている。」とある。
【資料5】『江戸の火事と火消』には「江戸時代の江戸についてみれば、記録された大火は右の三大火を含めて実に200件以上に及ぶほど多く」とある。
【資料6】『江戸・東京の地震と火事』には「火事の厳密な記録はないが」「慶長年間(1596~1615)以後では全国で779件、江戸府内では約90件が数えられる。」「大火でない場合は記録されていないため正確な数は不明である。」とある。
【資料7】『江戸の大変 かわら版 天の巻 地震・雷・火事・怪』には「ここに収録されているのは、文献上にその発生が記録されたもの、すなわちやや大きな火事にぞくするものだけになるが、件数で約六百件」とある。
【資料8】『江戸火災史』の前書きに「2000余件に及ぶ」とある。
【資料9】『日本史必携』に「江戸の大火」一覧あり。
(参考資料)
【資料1】『東京市史稿 変災篇』第4・5巻 東京市役所編纂 東京市 C3610/2136/30-4・5 (第4巻[火災史 天正18(1590)年~安永9(1780)年]第5巻[火災史 天明元(1781)年~明治40(1907)年])
【資料2】「江戸災害年表」吉原健一郎(『江戸町人の研究』 第5巻 西山松之助編 吉川弘文館 1978 2105/394/5 p.435)
【資料3】『東京百年史』第1巻 江戸の生誕と発展(東京前史) 東京百年史編集委員会編 東京都 1979 C3610/2136/48-1-S00 (p.797~800)
【資料4】『江戸の火事』(同成社江戸時代史叢書 4)黒木喬著 同成社 1999 2105/1063/4 (巻末に「消防年表」あり。)
【資料5】『江戸の火事と火消』山本純美著 河出書房新社 1993 2105/647/93 (p.192)
【資料6】『江戸・東京の地震と火事』山本純美著 河出書房新社 1995 3693/45/95 (p.14)
【資料7】『江戸の大変 かわら版 天の巻 地震・雷・火事・怪』稲垣史生監修 平凡社 1995 2105/796/1 (p.29)
【資料8】『江戸火災史』小鯖英一著 東京法令出版 1975 2105/83/75 (巻末に「消防年表」あり。)
【資料9】『日本史必携』吉川弘文館編集部編 吉川弘文館 2006年 2100/764/006 (p.663-665)
(備考)
※関連事例「享保と寛政時代に江戸で起こった火事の出火場所と被災状況を知りたい。」(国立国会図書館) http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000014185
東京消防庁 消防博物館 http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/museum.html (2013/08/29確認)
「江戸火事図巻」 田代幸春/画 文化11年12月(江戸東京博物館蔵 TOKYO DIGITAL MUSEUM) http://digitalmuseum.rekibun.or.jp/app/collection/detail?id=0186200501 (2014/12/03確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115779