2020/11/11
(回答)
(1)デザインの由来。
『大(Oh!)水木しげる展』 ( 朝日新聞社 平成16年4月 請求記号:M3624/TO-3/270 p.163)によると、都民の日のバッジは昭和30年~平成9年(1955~1997)に東京都によって制作されました。漫画家・清水崑によるカッパのデザインになったのは昭和34年(1959)からで、採用された理由は「清水崑の漫画『かっぱシリーズ』が大ブームであったこと、隅田川にカッパ伝説が残ることから」と説明されています。昭和51年(1976)からは漫画家・小島功によるデザインに変わりました。カッパ以前は彫刻家・朝倉文夫によるデザインで、『 東京ニュース No.70-90 昭和三十一-三十二年度』(東京都/編 東京都 昭和32年(1957) 請求記号:C36/3182/44-70 P.6)収録のニュース映像シナリオには「山吹のバッチ」と書かれており、『読売新聞』(昭和33年(1958)9月27日夕刊)には白鳥がデザインされたバッジの写真が掲載されています。毎年10月1日の都民の日にこれを購入して持参すると、文化施設などに無料や割引で入場できました。
(2)写真が見たい。
【参考1】「都民の日と言えばカッパバッジ」(東京都公文書館SNS)に昭和31~50年(1956~1975)の歴代バッジの写真があります。
Facebook:https://www.facebook.com/tokyo.archives/photos/a.727387070629495/2120897174611804/?type=3&theater (最終アクセス日:2020年11月4日)
Twitter:https://twitter.com/tokyo_archives/status/1041923658904559616?s=20 (最終アクセス日:2020年11月4日)
【参考2】江戸東京博物館収蔵品検索( https://www.edohakuarchives.jp/detail-15748.html )
収蔵品の東京五輪カッパ画像が見られます。
【参考3】『大(Oh!)水木しげる展』(朝日新聞社 平成16年4月 請求記号: M3624/TO-3/270 p.163)
【参考4】『東京オリンピック1964デザインプロジェクト』(東京国立近代美術館 平成25年2月13日 請求記号: M3634/TO-1/249-S00 p.37)
(関連リンク)
「カッパバッチの販売について」(東京都) https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/06/22/10.html (最終アクセス日:2020年11月4日)
「カッパのバッジが復活 東京150年で21年ぶり」(西日本新聞) https://www.nishinippon.co.jp/item/o/392637/ (最終アクセス日:2020年11月4日)