2016.09.13(Tue)〜2016.11.06(Sun)
2016.09.13(Tue)〜2016.11.06(Sun)
万国博覧会より早く、ジャポニズムにも先駆け、ヨーロッパにおける日本展示はすでに始まっていました――江戸時代、2度にわたり来日のうえ膨大な日本コレクションを形成したシーボルトは、このコレクションを駆使した日本博物館を構想し、その実現に生涯をかけました。
近代博物館、あるいは民族学が生まれつつあった19世紀なかばのヨーロッパで、いったい彼はなぜ、そしてどのように日本を見せようとしていたのでしょうか。
没後150年を記念した本展では、シーボルトが構想した「日本博物館」の再現を試みます。ミュンヘンから里帰りした約300点の作品から、「日出る国」に魅せられた男の「日本」を再構成します。
会期 |
2016年9月13日(火)~11月6日(日) |
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会場 | 東京都江戸東京博物館 1階特別展示室 (東京都墨田区横網1-4-1) 電話番号:03-3626-9974(代表)
・JR 総武線「両国」駅西口、徒歩3分 |
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開館時間 |
午前9時30分~午後5時30分(土曜は午後7時30分まで) |
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休館日 | 月曜日 (ただし9月19日・10月10日は開館)と10月11日(火)は休館 | ||||||||||||||||||||
主催 |
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、朝日新聞社 |
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企画連携 |
人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 |
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特別協力 |
ミュンヘン五大陸博物館、ブランデンシュタイン=ツェッペリン家 |
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協力 |
全日本空輸 |
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後援 |
日本赤十字社 |
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観覧料 |
※( )内は20名以上の団体料金。
※前売券は8月2日(火)から9月12日(月)まで販売。
※特別展・常設展共通券の前売はありません。
※会期中は当日料金で販売。
※次の場合は観覧料が無料です。未就学児童。および身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
※高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証、運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください |
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チケット販売 |
江戸東京博物館のみ。 |
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展示替えについて |
会期中、一部資料の展示替えを行います。詳しくは展示リストをご覧下さい(9月12日掲載予定)。 |
■展示資料目録
展示リストは、こちらからダウンロードできます。
シーボルトといえば、日本では近代西洋医学を伝えたことやシーボルト事件、日本人女性タキとのロマンスなどで有名ですが、日本の自然や文化に魅了され、ヨーロッパに日本の実像を知らせることに生涯を捧げた人物であったことは意外に知られていません。
本章では、シーボルトの生い立ちから2度にわたる来日の経緯を概説し、彼の日本資料の収集や日本研究の足跡をたどります。
シーボルトの肖像 |
1823年(文政6)にオランダ領東インド政庁の長崎出島商館付医師として来日したシーボルトは、日本に関する総合的な調査研究を行いました。シーボルトに教えを乞うべく、当時の最新の西洋医学を学びに集まった日本人医師や蘭学者、オランダ通詞らの協力を得て、膨大な情報や資料を収集し、ヨーロッパへ持ち帰ります。その成果はヨーロッパで出版された三部作『日本植物誌』『日本動物誌』『日本』などにまとめられました。
本章では、日本におけるシーボルトとその協力者や、帰国後におけるシーボルトの活動について紹介します。
鳴滝の家屋模型 |
ヨーロッパに戻ってからのシーボルトが、出版のほかに精力を傾けて取り組んだのは、日本展覧会の開催でした。日本博物館の構想を胸に、自らのコレクションによる展示を、ライデン、アムステルダム、ヴュルツブルク、ミュンヘンの各都市において実現します。これらの展示を通じてシーボルトは、極東の未知の国に過ぎなかった日本の文化を初めて本格的にヨーロッパに紹介し、同時に民族学の発展に寄与しました。
本章では、ヨーロッパにおけるシーボルトの日本展示の様子とその業績について取り上げます。
シーボルトは、自らのコレクションによる日本展示を、しばしば「日本博物館」と呼んでいます。
シーボルトの日本博物館設立の構想は、当時、原材料や産業製品を求めて積極的に海外貿易を行っていたヨーロッパにおいて、実利的な知識が提供される時代の要請に応えるものでした。また、民族文化の本質を客観的な比較によって総合的に理解し、異文化への誤った考え方を是正するという、学術的な目的も有していたのです。
本章では、新たに発見されたヨーロッパ初の日本展示のイラストとともに、このイラストに描かれた資料の数々も同時に展示して、シーボルトが企画した展覧会を再現します。
桜川蒔絵眉作箱 ( ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente) |
南天蒔絵脚付杯 ( ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente) |
魚形蓋物(鰹) ( ミュンヘン五大陸博物館蔵 ©Museum Fünf Kontinente) |
人物画帳 川越人足 |
1823年(文政6)、27歳の若さで長崎に赴いたシーボルトは、以後43年間、「約束の地」日本の研究と紹介に心血を注ぎ続けました。シーボルトの日本博物館設立の構想は個人の力では限界を超える壮大なものであったといえます。膨大な著作ばかりでなく、コレクションの形成と展示という新しい手法で多面的に表現しようという、きわめて斬新なものでありました。
自らの研究を完成させるために再度の訪日を熱望し、フランス政府や幕府に働きかけを行いましたが受け入れられず、3度目の来日は見果てぬ夢に終わります。1866年10月18日、シーボルトはミュンヘンで70年の生涯を閉じました。
本章では、再来日のための活動を中心に、日本研究の完成に情熱を傾けた晩年のシーボルトの姿を紹介します。
展覧会に関連した講座を開催いたします。
展覧会の理解をより深めてくれる内容となっています。ぜひご参加ください。
○特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」関連講座(全6回)
①10月5日(水) シーボルト・コレクションにおける絵画作品
大久保純一(国立歴史民俗博物館教授)
②10月12日(水) シーボルトのコレクションと地図
青山宏夫(国立歴史民俗博物館教授)
③10月13日(木) シーボルト・コレクションにおける漆工芸
日高 薫(国立歴史民俗博物館教授)
④10月19日(水) 再来日時の日記にみえるシーボルト・コレクション
石山禎一(元東海大学講師)
⑤10月28日(金) 書簡が語るシーボルト像
宮坂正英(長崎純心大学大学院教授)
⑥11月2日(水) シーボルトの日本博物館構想と川原慶賀筆『人物画帳』
小林淳一(江戸東京博物館副館長)
※往復はがきによる事前申込制となります。
応募方法や受講料など詳細は、東京都江戸東京博物館ホームページおよび館内配布のチラシ等でご確認ください。
■プレスリリース、写真のご用命は、広報事務局までお願いいたします。
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展(東京会場) 広報事務局
(株)ユース・プラニングセンター内 担当:岩川・大山
TEL:03-6820-8105 FAX:03-3499-0958
E-mail:[email protected]